アール スプリング、理学療法士の近藤です。
足裏のトラブルを抱えている人は意外と多いですね。靴を履いているのだから仕方がないとあきらめていませんか?同じ靴を履いていても、タコやウオノメができる人とできない人いますよね。足の形に靴が合わなかったり、間違った歩き方によって皮膚への圧迫や摩擦が繰り返し起こることに対する体の防御反応で、局所的に皮膚が厚く硬くなる症状です。
今回は最終回で、第2・第3・第4趾(足の人差し指・中指・薬指)のタコとウオノメについてお伝えします。
第2・第3・第4趾(足の人差し指・中指・薬指)にタコとウオノメができやすいのはどんな指?
この場所にタコやウオノメができるのは、足の指の関節が拘縮している高齢者多いです。拘縮とは関節がこわばり、動きや制限された状態をいいます。
具体的には、親指以外の指が第2関節でハンマーのように「く」の字に曲がってしまう「ハンマートゥ」(かがみ指)や、鳥の鍵爪のように第1関節から曲がってしまう「クロートゥ」(鉤爪趾)と言う拘縮がある人に起こります。


このケースでは指の間や先端に、タコやウオノメができやすいです。
それでは次にこのケースへのセルフケアについてお伝えします。
セルフケア「ボールつかみ」
足の第2〜4趾のタコやウオノメは、足指をうまく使えない人に多く「ボールつかみ」が有効、と言われています。
硬くなった関節をほぐすには、関節をのばしたり少しずつ動かすことが大切です。
「ボールつかみ」は足指の関節が柔らかくなるので効果的です。
やり方
①ゴルフボールを前足部に当て、1〜3分ほど転がします。

②ゴルフボールを足の指で掴み、離します。
これを5回ほど繰り返します。

(注)足指の筋肉が衰えていたり、拘縮が強くうまくつかない場合は、①の足裏で転がすだけでも結構です。
これを1日2〜3回を目安に行ってください。
足裏にタコやウオノメができると無意識的に痛みをかばい、正常歩行がしにくくなります。
それが原因で肩こりや腰痛などの痛みを引き起こすので、症状がひどくならないよう日ごろからメンテナンスをしていきましょう。