アール スプリング、理学療法士の近藤です。
年明けに手首の小指側の痛みを訴えるお客様が、複数名いらっしゃいます。
共通点は、
- 女性
- 年末年始の家事疲れ
- 寒さによる体のこわばり
です。
お話を伺っていると、それまでは痛くなかったのに、年始から痛みが続いているとのこと。
腱鞘炎
寒い環境で手首に負担のかかる作業が続いたことによる腱鞘炎の症状ですが、前腕の小指側の骨(尺骨)と手首の骨(月状骨など)の間にあるTFCCと言われる軟部組織に炎症が起こっている可能性もあります。
このような症状が起こる原因としては、
- 手首の使い過ぎ
- テニスやバトミントンなど、手首を使うスポーツによる疲労
- 手をついて転倒時の手首の捻挫
などが考えられます。
また最近では、パソコンのマウスやスマートフォンの使いすぎで、手首や指に負担がかかり続けて生じることもあります。
特に、この寒くて関節まわりが固まっている時期は要注意ですね。
手首を安静にして痛みが出ないのであれば問題ありませんが、安静にしていても痛みが治まらなかったり、痛みが強い場合は整形外科での診断をお勧めします。
治癒するまで、腱鞘炎で痛みが強い場合は1ヵ月程度、TFCC損傷の場合は1〜3ヶ月程度を要すると言われます。

次に手首の痛みを改善させるセルフケアをご紹介します。
セルフケア
①痛めている手首に負担をかけず、とにかく安静にする。
例えば右手を痛めている場合、左手でできる事は左で行う。
また、テーピングで固定したり、手首を固定する装具をはめる。
②マッサージをする。
痛みのある患部には触れず、肘〜手首までの前腕の筋肉を、強すぎない程度にほぐす。
当店でも、腱鞘炎予防の施術をしていますので、手首の痛みが気になる方はぜひお試しください。