フットケア

デスクワークや立ち仕事、運動不足の女性に多い、足のむくみを緩和するセルフケアとは

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

当店には膝から下のむくみや冷えに悩まされているお客様(ほとんどが女性)が多くいらっしゃいます。
そこで今回はむくみについての対処法をご紹介します。

1.むくみとは

むくみは医学的には「浮腫(ふしゅ)」と言われます。人間の体の多くは「細胞内液」「細胞外液」と言われる水分が占めており、細胞に栄養を送ったり、逆に老廃物を血管(静脈)に流し込む役割があります。このように細胞と血管を行き来してバランスを保っているのですが、何らかの事情によりそのバランスが崩れて、細胞間に水分が溜まっている状態をむくみといいます。

2.むくみの原因

むくみには大きく分けて、一過性のものと慢性のものがあります。
一過性のものはデスクワークや立ち仕事で同じ姿勢が続くことで夕方になるとふくらはぎがむくむパターンです。
これはふくらはぎの筋肉の伸縮(ポンプ作用)が弱くなり、血液の循環が滞り心臓に戻りにくくなることが原因です。
また、塩分の取りすぎやお酒の飲み過ぎ、運動&睡眠不足やストレス、女性の場合生理によるホルモンの変化によってもむくみやすくなります。
ただし、このような一過性のむくみは寝て起きたら治っていたり、ゆっくりと入浴したり適度な運動&ストレッチで緩和されることが多いです。

慢性的なものは、数日間では治らず、むくみの場所を指で押すと「あと」がついてなかなか戻らず、全身がむくむパターンです。
これは心臓や腎臓や肝臓などの内臓に病気が隠れていたり、ふくらはぎの血管やリンパにトラブルがあったりするので、かかりつけ医などの医療機関に相談されることをお勧めします。

3.むくみの対処法

日常生活で気軽にできるものとして次のようなものがあります。

  1. ストレッチ&エクササイズをする(これについては後ほど紹介します) 。
  2. 湯船にゆっくりつかる。
  3. 塩分やアルコールを摂りすぎない。
  4. 弾性ストッキングを着用する。
  5. 体を冷やさない。
  6. 体に溜まった余分な水分を排出する効果のある「漢方」を服用する。
  7. バナナやリンゴ、メロンなどの果物や野菜に含まれる「カリウム」を多く含む食物を摂る。

4.むくみに効果的なストレッチ&エクササイズ

①足首のパタパタ(底背屈)運動

仰向けに寝て、足を高い位置に保ちます。
その状態で足首を上下に動かします。
1セット10回とし、疲れない程度に繰り返し行います。
足首から先の循環の改善効果があります。

②蹲踞姿勢でのふくらはぎの運動

ふくらはぎ運動

蹲踞の姿勢で軽くバウンドします。
ふくらはぎの筋肉への刺激で、循環改善に効果があります。

③ ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)のストレッチ

立位で、伸ばしたい方の足を後ろに下げ、前の足を踏み込み、後ろ足のかかとが上がらないようにして伸ばします。
ふくらはぎの循環改善に効果があります。

④そけい部のストレッチ

立位で、伸ばしたいほうの足の甲を手で持ち、上体をまっすぐ立てたまま足を後ろに引っ張ります。
デスクワークなどの座り姿勢で縮まっているそけい部を伸ばすことで、そけい部リンパ節を解放する効果があります。

5.おわりに

当店では足のむくみや冷えに効果的な「足整体(10分2200円)」を、整体マッサージのオプションコースとして期間限定で実施しています。

足のむくみに効果的な部位へ集中的にアプローチする施術ですので、気になる方はぜひお試しください。