その太もも裏の痛み腰部脊柱管狭窄症が原因かも
研さんの相談室

太ももの裏の痛みの原因とセルフケアは? (腰部脊柱管狭窄症編)

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

今回は前回に引き続き、長時間のリモートワークの影響などによるお尻から太ももの裏にかけての痛み(坐骨神経痛)についてお伝えします。

もも裏の痛み

坐骨神経痛には、腰(腰椎)を原因とするもの、骨盤を原因とするものがありますが、今回は腰椎が原因となる腰部脊柱管狭窄症についてのお話です。

腰部脊柱管狭窄症とは

この症状は中高年者(特に50歳以上)に好発し、お尻から下肢にかけてのしびれや疼痛、脱力感、神経性間欠跛行が見られます。

神経性間欠跛行とは、しばらく歩行すると疼痛やしびれなどが出現し歩行困難となるが、数分間の安静、または前屈(体を前に倒す)ことで症状が改善され、再び歩行可能となることです。

重症化すると残尿などの膀胱直腸障害も見られるので、そうならないように日頃からのセルフケアが大切です。

また、この症状は、体を後ろにそらしたたときに腰の痛みが顕著となり、逆に前に倒すと楽になる特徴があります。

原因の多くは加齢による退行性変性で、腰椎椎間板の狭窄化(骨と骨の隙間が狭くなる)や、骨棘(骨の一部が棘のようになり、神経を刺激する)のようなことが原因となります。

治療としては、まずは運動療法や薬物療法などの保存療法を行い、悪化すると除去術などの手術を行います。

そうならないために、次にセルフケアのやり方をお伝えします。

セルフケア

①腰の筋肉を伸ばし、腰椎の隙間を広げる。

両膝を立てて仰向けになります。
次に両膝を両手で抱え、膝を体に近づけます。
この時、腰の伸ばされ感を持ってください。
この体勢で1セット10秒とし、痛みがない程度に繰り返し行います。
できればこれは1日数回行ってください。

②腰の横の筋肉を伸ばし、柔軟性を回復する。

仰向けに寝ます。両手を横に広げ、腰から下肢を軽く捻り、腰の横の筋肉を伸ばします。
注意点は腰椎にストレスがかからないよう、痛みが出ない程度に軽く気持ちいい程度に伸ばすことです。
これを1回10秒、痛みが出ない程度に繰り返し行ってください。


当店では、このような症状に対応する効果的な施術を行っております。
太もも裏の痛みが気になる方は、ぜひ一度お試しください。

もも裏の痛み
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太ももの裏の痛みの原因とセルフケアは? (梨状筋症候群編)

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

長引くコロナ禍による長時間のリモートワークと厳しい寒さの影響で、お尻から太ももの裏にかけての痛みを訴えるお客様が増えています。

もも裏の痛み

太ももの裏の痛みの原因

太ももの筋肉の中には坐骨神経が通っていますので、その神経に何らかの負荷がかかっていることが考えられます。

その原因には、腰(腰椎)を原因とするもの、骨盤を原因とするものがありますが、今回は骨盤の後面についている梨状筋(りじょうきん)という筋肉が、長時間のデスクワークで硬くなって、その下を通っている坐骨神経が圧迫されることによる痛み(梨状筋症候群)についてお伝えします。

長時間座り続けていると、お尻が常に圧迫されて、お尻周りの筋肉(梨状筋、中臀筋など)がこわばります。

初期はだるさや痛みから始まり、症状が重くなるとしびれや運動麻痺、感覚障害、歩行障害をきたすことがあります。

症状が軽い場合はストレッチや軽めの運動でほぐすことができますが、重くなると梨状筋への局所麻酔+ステロイド局所注射によって、筋肉の硬さや腫れを抑制したり、それでも効かない場合は梨状筋切離術によって神経を圧迫している原因を取り除きます。

そうならないために、次にセルフケアのやり方をお伝えします。

セルフケア

①梨状筋のストレッチ

仰向けで片足を反対の足の大腿部(前もも)に乗せるストレッチ。
仰向けで片足を反対の足の大腿部に乗せ、両手を前に伸ばし、もう片方の膝をつかんで手前に引きつけます。
これを片足10秒間、左右交互に繰り返し行ってください。

②ハムストリングス(太もも裏)のストレッチ

座位で足を伸ばします。
片方の足を前にまっすぐ伸ばし、反対側の足を伸ばした足の膝付近に当てて座り、前屈して両手をつま先方向へ伸ばします。
これを片足10秒間、左右交互に繰り返し行ってください。

当店では、このような症状に対応する効果的な施術を行っております。
太もも裏の痛みが気になる方は、ぜひ一度お試しください。

ぎっくり背中
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ギックリ背中の原因とセルフケアは?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

今年の冬は例年より寒いこともあってか、疲労を超えた痛みで来店されるお客様が増えています。

先週、「先日、ギックリ背中になって辛かった!」というお客様がいらっしゃいました。

そこでギックリ背中にならないためのセルフケアについて、ご質問を受けたのでお伝えします。 

ギックリ背中は「筋筋膜性疼痛症候群」と言われる病気で、背中の痛みやしびれの他に、痛みで呼吸がしづらかったり、時間が経つと痛みやしびれの場所が移動する、という症状です。

背中の筋肉に過度な負荷が加わり、肉離れ起こした状態になっています。

デスクワークや、赤ちゃんを抱っこしたり家事などで前傾姿勢が続いて、常に背中がこわばり疲労が溜まっている方におこりやすいです。

もしギックリ背中になってしまったら、ぎっくり腰と同様にまずは炎症を起こしてる患部をアイシングし、安静にします。

お風呂など温める事はしてはいけません。

また、背中の痛みは筋肉の疲労が原因とは限らず、脊椎や内臓の病気が原因とも考えられるので、念のため整形外科での診断をお勧めします。

原因が特定できないと再発しやすいので、まずは病院ではっきりさせることが大切です。

筋肉疲労が原因の場合、前傾姿勢が原因となるので、日ごろからその姿勢による疲労を溜めないようにすることが大切です。

次にセルフケアのやり方をお伝えします。

セルフケア

①動かす

上を向きながら、肩の後ろ回しをします。
この時、肩甲骨全体を動かす意識を持って行ないます。
これを肩の後ろ回し20回、前回し10回を1セットとし、繰り返し行なってください

②伸ばす

前傾姿勢が続いているときは、体の前側の胸の筋肉(大胸筋)が縮まっています。
そこを伸ばすストレッチを行います。
壁に肘を直角に当て、上を向きながら壁側の足を一歩前に出します。
この時、腕の付け根が伸ばされている感覚を持ってください。これをゆっくり10秒を1セットとし、左右繰り返し行います。

当店では、ギックリ背中予防の施術を行なっていますので、背中のだるさや痛みが気になる方はぜひお試しください。

手首の腱鞘炎の原因とセルフケアは?
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手首の腱鞘炎の原因とセルフケアは?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

前回のブログで、手首の小指側の痛み(TFCC損傷)について書きましたが、今年は例年より寒さが一段と厳しいせいか、手首全体の痛みを訴えるお客様(特に女性)が増えています。

症状を訴えている方は、

  1. 手首に負担のかかる美容師の方。
  2. 長時間のパソコン作業でマウスを使い続けている方。
  3. 料理など、家事をがんばりすぎている女性の方。

などです。

腱鞘炎は、手の繰り返しの使用による機械的刺激が原因となることが多いです。

腱鞘炎のメカニズムは次の通りです。

手の筋肉は、親指から小指まで細かい筋肉が走っています。

その細かい筋肉が手首のところで腱鞘、と言われる束に覆われています。

他の筋肉でもそうですが、過度に使いすぎることによって筋肉は疲労がたまり、炎症が起こります。

手首で炎症が起こると、腱鞘が肥厚し、その中を通っている手の細かい筋肉が圧迫されます。

そうなると筋肉(腱)の活動が障害され動かしにくくなり、痛みを伴います。

この状態を放置しておくと、親指側が痛くなるドゥ・ケルバン病や親指と中指の関節が痛くなるバネ指、小指側が痛くなるTFCC損傷などの整形外科的疾患につながり、治りが悪くなるので、日ごろからのメンテナンスが大切になります。

次にご自宅でできるセルフケアをお伝えします。

セルフケア

①ほぐす。

  1. 手の筋肉は、手首から指先につながるものと、肘から指先につながものがあるので、肘の上から指先に向かってほぐします。
  2. まず、肘の上を反対の手で挟むように揉みほぐし、肘から手首の前腕を反対側の手のひらで圧迫しながら解します。
  3. 手のひらはグーで圧迫します。

このほぐし方が物足りない方は、反対側の肘を使って体重かけながら圧迫していくと効果があります。

痛いところや気持ちが良いところは疲労が溜まっているので、重点的に行います。


②伸ばす。

  1. 台の上に指先を自分の体のほうにむけて手をおきます。
  2. そして、体を後ろに引きながら前腕を伸ばします。
  3. これを1回10秒、繰り返し行なってみてください。
  4. 逆に手の甲側の前腕を伸ばしたい場合は、手の置き方を逆にして、同じく自分の体を引きながら伸ばします。

当店では、腱鞘炎予防の施術をしていますので、手首の痛みが気になる方はぜひお試しください。

手首痛
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手をついた時や家事で、手首の小指側に痛みが出る原因とセルフケアは?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

年明けに手首の小指側の痛みを訴えるお客様が、複数名いらっしゃいます。
共通点は、

  1. 女性
  2. 年末年始の家事疲れ
  3. 寒さによる体のこわばり

です。

お話を伺っていると、それまでは痛くなかったのに、年始から痛みが続いているとのこと。

腱鞘炎

寒い環境で手首に負担のかかる作業が続いたことによる腱鞘炎の症状ですが、前腕の小指側の骨(尺骨)と手首の骨(月状骨など)の間にあるTFCCと言われる軟部組織に炎症が起こっている可能性もあります。

このような症状が起こる原因としては、

  1. 手首の使い過ぎ
  2. テニスやバトミントンなど、手首を使うスポーツによる疲労
  3. 手をついて転倒時の手首の捻挫

などが考えられます。

また最近では、パソコンのマウスやスマートフォンの使いすぎで、手首や指に負担がかかり続けて生じることもあります。

特に、この寒くて関節まわりが固まっている時期は要注意ですね。

手首を安静にして痛みが出ないのであれば問題ありませんが、安静にしていても痛みが治まらなかったり、痛みが強い場合は整形外科での診断をお勧めします。

治癒するまで、腱鞘炎で痛みが強い場合は1ヵ月程度、TFCC損傷の場合は1〜3ヶ月程度を要すると言われます。

次に手首の痛みを改善させるセルフケアをご紹介します。

セルフケア

①痛めている手首に負担をかけず、とにかく安静にする。
例えば右手を痛めている場合、左手でできる事は左で行う。
また、テーピングで固定したり、手首を固定する装具をはめる。

②マッサージをする。
痛みのある患部には触れず、肘〜手首までの前腕の筋肉を、強すぎない程度にほぐす。

当店でも、腱鞘炎予防の施術をしていますので、手首の痛みが気になる方はぜひお試しください。

足の冷え
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冬のデスクワークでの冷えを改善する方法は?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

先日、デスクワークで長時間同一姿勢が続く方から、本格的な寒さに伴い足の冷えとむくみが気になるようになったので、対策を教えて欲しい、というご質問をいただきました。

冷えはむくみ、胃腸など内臓の働きの低下、頭痛&肩こり&腰痛等の痛みを誘発します。

特に寒くなると活動量が減少するので体の循環が滞り、痛みの原因となる老廃物が体内に溜まりやすい状況になります。

これを緩和する方法として、
①お腹や腰にカイロなど温かいものを当てる。
②温まる下着や靴下など、衣類を工夫する。
③体が温まる食べ物を食べる。
④ジョギングなど運動をする。
⑤シャワーではなく、お風呂のお湯にゆっくりつかる。

といった方法がありますが、今回は職場や自宅でできる簡単なセルフケアをご紹介します。

セルフケア

①座位姿勢で常に圧迫され続ける、鼠蹊部リンパ節の動的ストレッチ

立位でどちらかの足を後ろに下げ鼠蹊部を伸ばします。
上体を立てたまま、前足の膝と後ろ足の足首を曲げながら、鼠蹊部の動的ストレッチを繰り返し行ないます。

②蹲踞(そんきょ)での軽い屈伸運動

蹲踞になり、軽く上下にバウンドします。
この時、足首&膝&と鼠蹊部のリンパ節が刺激されて、下半身の循環が改善されます。

ご自宅や職場で時間と場所を取らずに簡単にできるセルフケアですので、ぜひお試しください。

当店でも、寒さや長時間のデスクワーク疲れによる冷え&むくみ改善の施術をしておりますので、是非お試しください。

こんな姿勢で腰痛になりませんか?
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お辞儀など、体を前に倒したときに痛みが出る、骨盤後傾型腰痛の原因とセルフケアは?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

先日、体を反らしても痛みはないが、前かがみになると腰が痛くなる、というお客様からご質問をいただきました。

こたつに入る

11月8日のブログで骨盤前傾型腰痛についてお伝えしましたが、今回はその逆の骨盤後傾型腰痛についてお伝えします。

骨盤後傾型腰痛とは

骨盤後傾型腰痛の見極め方は、上記症状のほかに、壁を背にして身長測定のように頭、背中、腰、踵を壁につけたときに、腰の後に手のひらが入らない状況、いわゆる猫背姿勢が原因となる腰痛です。

原因としては家事やデスクワークの持続で前傾姿勢が続き、腹筋が弱くなり、上半身がまっすぐ保てない時に痛みがでます。

この姿勢で一番負担がかかるのは、太ももの裏側のハムストリングスです。

逆に弱っている筋肉は、お腹周りや骨盤から前ももの筋肉です。

そこで、このアンバランスを整えるためには負担のかかっている筋肉をストレッチし、弱ってる筋肉を強化する必要があります。

次に、骨盤後傾型腰痛のセルフケアをお伝えします。

骨盤後傾型腰痛のセルフケア

①太ももの裏側、ハムストリングスのストレッチ

  1. 伸ばしたい方の足をベッドや台の上に乗せ、両手を足先のほうに伸ばしながら、上体を倒してきます。
  2. この時、背中や腰が丸くならないよう気をつけます。
  3. もも裏の伸ばしながら、ゆっくり10秒を左右1セットとして、痛みが出ない程度に繰り返し行ないます。

②ももの前側、大腿直筋のトレーニング

  1. 両膝を立てて仰向けに寝て、片足ずつピンと足を伸ばします。
  2. 足を伸ばしている方の大腿直筋が鍛えられています。
  3. これを5〜7秒間を1セットとし、痛みが出ない程度に左右交互に繰り返し行ないます。

③お腹の横の筋肉、外腹斜筋のトレーニング

  1. 両膝を立てて仰向けに寝て、両手を頭の後ろで組みます。
  2. できる範囲で頭を持ち上げ、同時に上体を横に捻ります。
  3. 例えば上体を右側にひねった時は、反対側の左側の外腹斜筋が、左側にひねった時は右側の外腹斜筋が鍛えられます。
  4. これを痛みが出ない程度に5〜7秒間を1セットとし、左右交互に繰り返し行ないます。

ご自宅で時間と場所を取らずに簡単にできるセルフケアですので、ぜひお試しください。

当店でも、寒さやリモートワーク疲れによる腰痛緩和の施術をしておりますので、ぜひお試しください。

首から肩甲骨の痛み
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寒くなって激増!首から肩甲骨の痛みの原因とそのセルフケアは?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

先日、リモートワークのお客様から、首から肩甲骨の上端にかけての痛みの原因とセルフケアについて、ご質問をいただきました。

実はこの症状、寒くなって痛みを訴えるお客様が増えています。

皆さんは以下の点で、当てはまる事はありますか?

  • パソコンに長時間向かっている。
  • 集中や緊張状態が続いている。
  • 目の疲れが溜まっている。
  • 寝不足である。
  • 片方の肩に重いバックなどをかけることが多い。
  • 横向きで寝ているときに、常に同じ方が下になっている。
  • 寒さで重いコートなどを着る機会が多い。

上記で複数該当する方は、首の上部から肩甲骨の上端につながっている、肩甲挙筋(けんこうきょきん)という筋肉に疲労が蓄積しています。

肩甲挙筋

この筋肉は「肩こり」を引き起こす筋、「寝違えの筋」とも言われ、日常負担のかかりやすい部位です。

日常生活では重いカバンを肩にかけたり、肩をすくめるときに使われています。

上記の症状に当てはまる方は、無意識的に肩甲挙筋に負担をかけているため、日頃のセルフケアが大切です。

次にご自宅でできるセルフケアを3つご紹介します。

首から肩甲骨のセルフケア

①肩甲骨を回します。

背筋を伸ばして立ち、両肩の後ろ回しをします。
この時、肩だけを回すのではなく、肩甲骨全体を回す意識を持って、ゆっくり大きく後ろ回しをします。
これを疲れない程度に、適度に行ないます。 


②首をゆっくり大きく回します。

両手を後ろで組んで胸を開いた状態で、首を左右にゆっくり大きく回します。
首の骨(頸椎)は痛みやすいので、早く回さないように気をつけます。
これを疲れない程度に繰り返し行ないます。


③首の筋肉(肩甲挙筋)を伸ばします。

例えば左の首を伸ばす場合は、右手で左の側頭部(左耳の上あたり)を持ち、頭を右斜め前方に倒します。
この時、左肩が浮かないように、左手を後ろに回し、ズボンのベルトなどを持ちます。
これを痛みが出ない程度に一回ゆっくり5〜7秒間、左右交互に10回を1セットとして繰り返し行ないます。

ご自宅で時間と場所を取らずに簡単にできるセルフケアですので、ぜひお試しください。

当店でも、リモートワークによる首肩周りの疲労をスッキリさせる施術をしておりますので、気になる方は一度お試しください。

側彎症で体にかかるリスクとそのセルフケアは?
研さんの相談室

側彎症で体にかかるリスクとそのセルフケアは?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

先日、お子さんが学校の健康診断で側彎症の経過観察、との診断を受けたお客様からご質問をいただきました。

側彎症

側彎症のリスク

側彎症は女性、特に思春期の女児に多い事は知られていますが、その原因は今のところ解明されていません。

ただ、子供の頃は正しい姿勢を保つという意識は薄く、不良姿勢の持続によって起こりやすいのではないか、と言われています。

大人のように不良姿勢が続くと、すぐ肩こりや腰痛などの痛みが出れば正しい姿勢を意識するのでしょうけど、子供の頃は痛みに耐えられる、または気づかないことが多いのかもしれませんね。

側彎症は背骨が曲がってねじれてしまいます。

背骨がこの状態になると、それを覆っている筋肉のバランスも崩れ、縮んでいる部分や弱っている部分が生じます。

この状態を何も手を加えず放置しておくと、肩の高さに左右差が出たり、背骨が曲がっているほうの肩甲骨が突出したり、ウェストラインの非対称が生じます。

さらにこの症状が進行すると、腰痛や背部痛、しびれなどの神経症状、胸郭が変形することによる呼吸機能障害に発展します。

そうならないよう、整形外科でのスクリーニング検査などでの早期発見&治療が大事になりますが、学校での検診では経過観察で様子を見る、ということが多いようです。

そこで今回、側彎症の方(特に思春期の女児)がご自宅でできるセルフケアは無いものか、というご相談がありました。

治るとは言い切れないにしても、今の状態を悪化させないためにセルフケアは必要だと考えますので、次にご紹介します。

側彎症を悪化させないためのセルフケア

セルフケアのポイントとしては、背骨の歪みによって筋肉のバランスが崩れている背中(脊柱起立筋)を、ストレッチでやわらげ、背骨の歪みに対抗するために、背骨の土台である骨盤周囲の筋肉をトレーニングで鍛えることが良い、とされています。

そこで今回は、2つのセルフケアの方法をご紹介します。

①脊柱起立筋のストレッチ
仰向けに寝ます。
まず右側の脊柱起立筋を伸ばす時は、右足を左側に倒します。
右手で左の手首を持ち、足と反対側の右に引っ張ります。
同時に顔も右に向けます。
背中の伸ばされ感を感じたら、ゆっくり5秒〜7秒数えます。

左を伸ばす時は、左足を右に倒し、左手で右の手首を掴み左側へ引っ張ります。
この時、顔も左へ向きます。

これを左右交互に行ってください。

②骨盤周囲の筋肉のトレーニング
仰向けに寝た状態で、両手を頭の後ろで組みます。
両足を揃えて持ち上げ、同時に頭も軽くあげます。
この時、おへその下の丹田のあたりに力が集中していることを確認してください。

痛みが出ない程度に、ゆっくり5秒〜7秒間を繰り返し行います。

いかがでしたか?

今回のセルフケアは側彎症だけでなく、日ごろからデスクワーク&運動不足で背中に疲れが溜まっているという方にも効果的です。  

ご自宅で時間と場所を取らずに簡単にできるセルフケアですので、ぜひお試しください。

当店でも、背中や体幹のバランスを整える施術をしておりますで、気になる方は一度お試しください。

なぜ首や肩がこると めまいを起こすの
研さんの相談室

なぜ首や肩がこるとめまいを起こすの?そのセルフケアは?

アール スプリング、理学療法士の近藤です。

先日、リモートワークで長時間パソコンに向かっているお客様から、最近、首肩こりだけでなくめまいがするのはなぜ?、というご質問をいただきました。

めまい

皆さんは以下の症状がありますか?

  • 慢性的に首肩こりがある。
  • 睡眠不足。
  • 運動不足。
  • パソコン作業が多い。
  • スマホをよく見ている。
  • 緊張状態が続いている。

上記症状で2つ以上当てはまる場合は「頚性めまい」がおきる可能性が高い、とされています。

この症状が1週間以上続き、首肩こりの症状が重い場合は、病院(整形外科)での受診をお勧めしますが、慢性的で軽い場合は整体マッサージやセルフケアで改善できることがあります。

原因としては、首肩まわりの筋肉がこわばり、心臓から首を通って脳に向かっている血管や神経が圧迫され続けて、症状がおきることが考えられます。

これは毎日の疲労の蓄積によるものなので、日ごろから首まわりをほぐしておくことが大切ですね。

次に、ご自宅でできる簡単なセルフケアをご紹介します。

セルフケア

①首のストレッチ
後頭部から鎖骨につながっている「胸鎖乳突筋」という筋肉を伸ばします。
右首の筋肉を伸ばす場合、首を左に倒しながら左手で右の側頭部を持ちます。
この時右手は腰の後ろに回します。
左手で軽く側頭部を引き、右首伸びを感じながら10秒キープ。
これを痛みが出ない程度に、左右交互に繰り返し行います。

②首のツボ刺激
首まわりの血行改善に効果的です。
後頭部の真ん中から指2本分外側にずらすと「風池(ふうち)」というツボがあります。
ここを10秒間刺激し、繰り返し行ないます。

③首の後ろを温める。
タオルを水に濡らし、軽く絞って電子レンジで温め、袋に入れて首の後ろに当てます。
低温やけどにならないように、肌に直接ではなくタオルを1枚挟むことをお勧めします。

いかがでしたか?
朝晩を中心に寒くなり、首肩のコリからくる「頚性めまい」を訴える方が増えています。

ご自宅で時間と場所取らずに簡単にできずにできるセルフケア、ぜひお試しください。

当店ではこのような頚性めまいに効果的な施術を行なっておりますので、気になる方は一度お試しください。