リンパのクエストはどこにたどり着くのだろう
リンパ, 免疫力について

体内の老廃物を吸収したリンパは、どこにたどりつくの?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

GW明けから日中暑くなり、季節が一気に進んだ感じです。この季節の変わり目に体調を崩すことが多いので、気をつけましょう。 体調維持のためには体内の老廃物(疲労物質)をためないことが大切です。

では、リンパは老廃物を吸収し、リンパ節を経由して体の外に出る前にどこに集められるのでしょうか?

その答えは、鎖骨下静脈です。

ただし、左右の鎖骨下静脈には違いがあり、右鎖骨下静脈には右上半身のみのリンパが、左鎖骨下静脈にはそれ以外の全てのリンパが集まります。 そのためこの部分が滞っていると静脈にリンパ(老廃物)が吸収されず、静脈〜腎臓〜尿として体の外に排出されにくくなります。

では、静脈がリンパを吸収しやすくするにはどうするか? それはこの鎖骨の下の部分をほぐしたり、温めることです。 また、最近はパソコン作業による前傾姿勢の影響で、この鎖骨下静脈付近を無意識のうちに圧迫していることが多いです。

そうならないよう、肩(肩甲骨)の後ろ回し運動で、胸を広げて流れを良くしましょう。 当店では整体マッサージの最後に、胸を開きながらこの鎖骨下静脈をほぐしていますので、リンパの循環改善には効果的です。 疲労感や背中の重だるさ、むくみが気になる方は、一度お試しになられてはいかがでしょうか?

近藤先生のリンパマッサージ
リンパマッサージの様子
耳下腺リンパ節と顎下腺リンパ節
リンパ, 免疫力について

唾液が作られるリンパ腺はどこでしょう?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

外出自粛の影響もあり、新型コロナウィルスの感染者数がピーク時より減ってきています。油断せずに引き続きお体の免疫力をあげて、ウィルスへの抵抗力を高めましょう!!

唾液

免疫力を上げるのにひと役買っているのが唾液です。唾液の役割は口の中を消毒する、食物を飲み込みやすくする、消化しやすくする、などですが、この唾液はどこで作られるでしょうか?

答えは耳下腺、顎下腺、舌下腺という唾液腺といわれる場所です。

大切な3つの唾液が作られる腺

・耳下腺ーサラサラの唾液。

・舌下腺ーネバネバの唾液。

・顎下腺ーその中間の唾液。

のようにに分かれます。

今回は、そのうちの耳下腺リンパ節に関わることをお伝えしていきます。 顔のリンパマッサージで、目の下や頬から耳のほうに向かってマッサージを行ないますが、頬杖(ほおづえ)をしたときに手をつくあたり(耳の下)にあるのが耳下腺リンパ節です。 ちなみに、顎下腺リンパ節は顎の下にあります。

耳下腺リンパ節と顎下腺リンパ節

フェイスマッサージではこれらのリンパ節に向かって流し込むように行ないますが、耳下腺リンパ節には顔面神経が通っており、リンパの流れが悪いと顔がむくんだり無表情になったりします。 耳下腺リンパ節が腫れる代表的な病気として流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)があります。これは、ムンプスウィルスが耳下腺や顎下腺リンパ節に入って腫らせたり痛みを出させます。 よく幼児でかかることが多い病気と言われますが、大人になってからかかる場合もあり、その方が重篤化することがあります。 ただし、インフルエンザと同じく、一度かかると体の中にムンプスウィルスに対抗する抗体が作られるので、その後は発症しにくくなります。

日ごろから顔面〜耳〜顎(首)へ向かってマッサージをすることで、リンパの流れが良くなります。 当店では、整体マッサージの最後に行なう「ヘッドマッサージ」で、このリンパマッサージを行なっています。 日頃の疲れが溜まって、顔のむくみや耳から顎への腫れが気になる方にはオススメですので、一度お試しになられてはいかがでしょうか?

近藤先生の施術 首
顎下腺リンパ節の付近のマッサージの様子
近藤先生の施術(手のリンパマッサージ)近藤先生の施術(手のリンパマッサージ)
リンパ, 免疫力について

手のむくみに効果的なリンパ節は?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

1ヶ月以上にわたる緊急事態宣言の影響で、腰痛や頭痛、首肩周りのコリの他、むくみを感じる人が増えています。手のむくみを原因とする痛みを訴えるお客様もいらっしゃいました。

今回は手のリンパの滞りをどこに向かって流していけば良いか…、という内容です。

その答えは…↓

肘のリンパ節

手は人間の体の中で、最も細かい動作が可能な部位です。脳(大脳)の中に運動野(うんどうや)という場所があり、これは脳からの指示を体の節々に伝える場所です。その場所の広範囲が手と関係しているので、脳から出ている神経が発達しており細かい動作が可能になります。

逆に、手で触ったものを脳(大脳)が感じる場所を感覚野(かんかくや)といいますが、これも広範囲が手と関係しているので、触覚は敏感になります。 手と大脳を結ぶ神経が発達していることから、手を動かすことで脳を多く使うことになり、認知症予防にも効果的と言われます。

しかし、手があまり使われなくなると、足と同様に手や腕の筋肉でリンパ管を刺激しないのでむくみやすくなります。むくみがひどくなると、冷えや痛みに繋がります。

そこで、指先〜手の甲やひら〜手首〜前腕〜肘にあるリンパ節に向かって、刺激を加えてリンパを流してあげることが大切になります。 やり方は、クリームやハンドオイルを使って手先から肘に向かって滑らすように刺激を加えるのが一般的です。

近藤先生の施術(手のリンパマッサージ)
施術の様子

当店の整体マッサージでも、特にパソコン作業や美容師の方など、手(腕)に負担のかかる職業の方には重点的に行っています。 それによって、手(腕)が細くなり軽くなる、という効果が出ていますので、疲れやむくみが気になる方は一度お試しになられてはいかがでしょうか?

リンパ, 免疫力について

デスクワークなどの座位姿勢が続くと足がむくむのは、どこのリンパ節が原因?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

緊急事態宣言が延長され、引き続き外出自粛要請のある中、足のむくみやだるさを訴えるお客様が増えてきました。 むくみの原因となっているのは、下肢に溜まった老廃物を含んだリンパです。

むくみの原因は?

リンパがなぜ溜まるのか、といいますと、リンパ液の入っている毛細リンパ管は血管のような弁がなく、筋肉や皮膚の運動によって刺激されて流れます。 そのため、今回のように運動不足になるとリンパが滞りやすくなります。 もう一つの原因があります。 これが本日のタイトルの答えです。

それは…↓

「鼠径部(そけい部)と膝ウラにあるリンパ節」。

リンパ節そけい部と膝裏

ココが詰まっていると足裏〜足首〜ふくらはぎ〜ももの順に流れているリンパの流れを停滞させます。 例えば、デスクワークの姿勢で鼠径部(足の付け根)は常に圧迫され続け、家で正座をすると膝うらが圧迫され続けます。 リンパ管を集めて受け入れているこれらのリンパ節が詰まっていると、足全体に老廃物(ウィルスや疲労物質)が滞り、むくみや冷え、痛みやしびれの原因となります。

どうすればよいのか?

そうならないためにどうするか? ウォーキングなどの適度な運動や、私がオススメしたいのは家でもできる屈伸運動です。 屈伸運動は、足首、膝、股関節を同時に曲げ伸ばしするので、リンパ節を効果的に刺激します。(※ただし、膝などに痛みがある場合はご遠慮ください)。

また、当店の整体マッサージの施術は、単に身体をほぐすだけではありません。 このような関節運動を取り入れてリンパや血液の循環を良くし、免疫力アップに効果的な施術をしておりますので、むくみや冷えなどでお悩みの方にもオススメできます。

近藤先生施術
リンパ, 免疫力について

体内最大のリンパ節はどこ?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

新型コロナウィルスで不自由な生活が続く中、最近気になる地震、そして今日の雷雨と、毎日落ち着きませんね…。 予期せぬ災害への備えをしながら、免疫力低下の原因となるストレスを溜めないようにしたいですね。

さて、今回は、免疫力と関係のあるリンパ節で、体内で最大のものはどこでしょう?、というテーマです。 それは「乳糜槽(にゅうびそう)」と言われるリンパ節で、第2腰椎の右前方(臍のやや上)にあります。

乳び槽

ココは、腸内と下肢や腰からのリンパ管を取りまとめています。その後、胸管を経由して左鎖骨付近の静脈に繋がり、腎臓から尿として老廃物を排出します。 リンパは血管のように心臓のポンプで押し出されるのではなく、動作時での筋ポンプ(筋肉の運動によるリンパ管への刺激)によって流れています。

自宅で動作が少なくじっとしていると、リンパが滞り、老廃物やウィルスなどの病原体が体内に蓄積して免疫力低下に繋がります。 腸内や下肢からのリンパ管が合流する乳糜槽(にゅうびそう)が滞っていると、膨満感やお腹ポッコリ、脚のむくみや冷えの原因になります。

そうならないためには、お腹を温めたり軽くさすって刺激を加える、また、腹式呼吸(仰向けで息を吐きながらお腹を凹ます呼吸)で乳糜槽に刺激を与えることが効果的です。

さらにNHKのBSの番組で「空腹時に水を飲む」ことで、血管だけでなく腸リンパ管にも水分が流れて効果的であると紹介されています。

当店でも腹部への効果的な施術行なっていますので、お腹ポッコリや下肢のむくみが気になる方にはオススメです。

リンパ, 免疫力について

胸にあるリンパ節とは?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

新型コロナウィルスの感染率はは1位が30代、2位が20代、その後、50代、40代、60代と続きます。 これが、致死率となると、1位80代、2位90代、その後、70代、60代、50代と続きます。 これは、高齢者ほど免疫力が低下しており、いったん感染すると重症化すると言えます。

今回はそれと関わりのあるテーマ「胸にあるリンパ節とは?」についてお伝えします。

加齢とともに小さくなってしまう胸腺のT細胞

皆さん、驚いたり息苦しかったり、また、ホッとした時に胸を真ん中を触りませんか? 心臓の少し前上方、胸骨(鎖骨の間にある胸の骨)の奥に「胸腺(きょうせん)」というリンパ節があります。

胸腺

ココはまた、良い働きをしており、リンパ器官の発達を促したり、白血球とともにウィルスや細菌などの外敵から身体を守る「T細胞」なるものを作り出しています。 ただし、胸腺は思春期に最大の大きさになりますが、加齢とともに徐々に小さくなっていきます。 そうなると、T細胞が減少して免疫力の低下に繋がります。 それが、高齢者の致死率との関係性です。

少しでも長く活かそう胸腺

そうならないように胸腺を少しでも長く活かす方法はないものか?

あります! それは…、

胸腺の活性化には温めたりさすったりして血流を良くすることです!! ご自宅で過ごされる時間が長い今、ぜひ、行ってみてください。 デスクワークや家事で前傾姿勢が続く方は、胸腺を圧迫し続けているので、肩甲骨の後ろ回しで胸を広げるのもおススメです。

※当店では、引き続き「免疫力アップに効果的な施術」を行なっています。今回の「胸腺」へももちろんアプローチしていますので、ぜひお試しください。

リンパ, 免疫力について

体内に侵入しようとするウィルス(細菌)を捕まえる第1関門とは?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

今日も晴天!今年のゴールデンウィークは、悔しいほど天気が良いですね…。こんな時に外出自粛だなんて…、と思われている人も多いでしょう。私も大好きなスーパー銭湯に行けず、ストレスを感じています! ストレスを溜めると免疫力が低下します。そうならないように皆さん独自のストレス解消法で乗りきりましょう!

さて、コロナウィルスなどの細菌は鼻や口などから体内に侵入します。そのウィルスを捕まえる第1関門とは…、

どこでしょう? と、ジラしましたが…、

答えは「ワルダイエルの咽頭輪(いんとうりん)」と言われる部位です。 場所は口の奥から喉頭を取り囲むように存在している扁桃(へんとう)です。 扁桃は小さなリンパ節が集まったもので、体内へのウィルスの侵入を防いでくれます。

ワルダイエルの咽頭輪

ただし、ウィルスや細菌がたくさん侵入することで炎症をおこし、扁桃炎になります(昔、よく扁桃腺が腫れている、なんて言いましたよね)。 扁桃炎になると、発熱や全身の倦怠感、物を飲み込む時の喉の痛みを感じ、ひどくなると飲食ができないほど喉の痛みが生じます。 そうならないように、日頃からうがいをマメにして、扁桃にウィルスや細菌を溜めないことが大事です。

次回は「胸にあるリンパ節とは?」についてお伝えします。

リンパ, 免疫力について

免疫力と大いに関わりのある臓器をご存知ですか?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

緊急事態宣言による外出自粛が続いてますが、連休明けても継続しそうな気配ですね…。この一年で一番いい時期にどこへも行けないというのは、ホントにストレスが溜まります!ニュージーランドのように早く終息に向かってほしいのもです。 「免疫力」に関するブログを続けていますが、今回は免疫がどこの臓器が関わりが深いのか…、についてお伝えします。

脾臓

それは…、「脾臓(ひぞう)」です。 脾臓は胃の後ろ側にあり、膵臓(すいぞう)と接しています。 大きさは、こぶし大くらい。 恥ずかしがり屋で胃に隠れている割には、人体で最大のリンパ組織と言われるほど、とても重要な働きをしています。

脾臓

脾臓は、

  1. 血液中の古くなった赤血球(酸素を運ぶ役割のもの)を破壊する。
  2. 新しい血液(赤血球)を貯める。
  3. そして何といっても、体内に入ってくるウィルスなどの病原菌(細菌)と戦う抗体(こうたい)を作る。

という働きがあります。 脾臓が元気で、抗体がたくさん作られると、次々と体内に入ってくるウィルスなどの病原菌を白血球とともに破壊できます。 また、運動をすると、酸素を多く含んだ新しい血液を体内の血管に送り出し、循環がよくなります。 古くなった赤血球を破壊し、新しい赤血球を貯蔵する。そして、免疫力アップにつながる抗体を作る、って良い働きをしていますよね。

これだけ重要な働きをする脾臓ですが、病気になると「脾腫(ひしゅ)」と言われ、腫れて大きくなります。 この原因としては、肝硬変、細菌(ウィルス)や寄生虫の感染による炎症が代表的です。 症状は、左上腹部の腫れと痛み、膨満感、呼吸困難、嘔吐、便秘などです。特にポイントとなるのは、左上腹部の痛み。 お身体の異常を感じたら、消化器科や内科を受診されてください。

次回は、「体内に侵入しようとするウィルス(細菌)を捕まえる第1関門とは?」についてお伝えします。

免疫力向上
リンパ, 免疫力について

誰も知りたい免疫力を上げるリンパ節の場所とは?

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

  昨日、13日ぶりに東京都のコロナウィルス感染者数が100名を切ったとのことですが、まだまだ油断は禁物ですね。 コロナウィルス予防のキーワードは「免疫力」。

 今回もそれと大いに関わりのある「リンパ節」についてお伝えします。 血管に沿うように走っているリンパ管は、体内の不要物(ウィルスを含む老廃物)をリンパ節を経由して静脈へ送り込みます。 具体的に言うと、リンパ管という小川がリンパ節という中流の川に合流し、静脈という海に流れ着くイメージです。

 体内には主なリンパ節として、上から頸部、腋窩、肘窩、腹部、鼠径部、膝窩にあります。

リンパ節の場所

リンパ節の大きさは米粒から大豆くらいで、リンパ節への入り口は狭く、リンパ節からの出口は広くなっています。 ということは、リンパの流れが詰まりやすいのは、入り口のところになりますよね。 もともとリンパ管は血管よりも流れが遅く、滞りやすい傾向にあります。それがひどくなって浮腫(むくみ)が生じます。 それを防ぐには、お風呂で温まる、運動する、マッサージで刺激するなどの方法があります。

当店では、このリンパ節の部位にアプローチした、循環改善に効果的な施術をしているので老廃物が流れやすく、その結果、「免疫力アップ」につながります。 皆さんもご自宅で「リンパ節」の場所を意識したセルフマッサージをされてはいかがでしょうか?

次回はリンパの生産に関わる「脾臓」についてお伝えします。

リンパ, 免疫力について

幸せホルモン オキシトシンで免疫力アップ

こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。

女優の岡江久美子さんが新型肺炎で亡くなられました。 以前よりテレビで、明るく元気な姿をよくお見かけしていたのでショックです。 昨年末に乳癌の手術を受けられ、免疫力が低下していたことが原因のようですね。 ご冥福をお祈りいたします。

今や、いつどこで誰がかかっていてもおかしくないコロナウィルス。私も自分の身体に「免疫力」という見えないバリアを張って、決して感染しないように気をつけています。 先日、NHKの「ガッテン」でも紹介されていましたが、

「オキシトシン」というホルモンを体内に増やすことが、免疫力アップにつながります。 その効果は、身体のプラスになります。

  1. 感染症予防になる。
  2. 幸せな気持ちになる。
  3. 不安やストレスが減少する。

など、 「ガッテン」では、認知症予防に効果がある、とも紹介していましたね。

逆に「オキシトシン」が不足すると、 マイナスになります。

  1. 免疫力の低下。
  2. 疲れやすく、ストレスがたまり、うつになる。
  3. コレステロールや体脂肪の増加。

このホルモンを増やすには、 7つ方法があります。

  1. 腹八分目の食事量。
  2. 鶏肉、大豆食品、ゴマなど、アルギニンを多く含む食材。
  3. 睡眠(7時間程度)。
  4. 家族や友人とのスキンシップ。
  5. 褒める(褒められる)。
  6. 腹式呼吸でリラックス。
  7. マッサージ

※当店では、コロナウィルス対策として、免疫力アップに効果的な「背中整体コース」を実施してます。

全国的な外出自粛で活動量が減少している中、気づかないうちに体循環が悪くなり、免疫力が低下していることがあります。 上記の7項目を意識して、「幸せホルモン オキシトシン」を増やしてください。

次回は、免疫力アップに効果的なリンパ節についてお伝えします。