アール スプリング、理学療法士の近藤です。
今回は腰(腰椎)を原因とする。お尻から太ももの裏の痛みの続編です。
前回は腰部脊柱管狭窄症でしたが、今回は腰椎椎間板ヘルニアを原因とするものをご紹介します。
腰部脊柱管狭窄症が体を前屈(前に倒す)と腰が楽になるのに対し、腰椎椎間板ヘルニアはそれをすると痛みが出ます。
腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎のクッションの役割を果たしている椎間板の中にある髄核という弾力性のあるものが突出し、神経を圧迫する疾患です。
それによって片側の足への放散痛(坐骨神経痛など)や腰痛、脱力感、感覚障害、膀胱直腸障害といった症状が見られます。
腰椎椎間板ヘルニアは、20〜40歳代の男性に多く、スポーツや肉体労働などの力学的負荷が原因となることが多いです。
また、咳やくしゃみ、排便時のいきみ等によって症状が増強されます。
腰椎椎間板ヘルニアは、2〜3ヵ月で自然に退縮(ヘルニアの大きさが小さくなる)することも少なくなく、物理療法、薬物療法、腰椎コルセットなど保存療法が優先されます。
それでも効果が見られない場合は、ヘルニアを摘出する手術が行われます。
そうならないために、日ごろから腰周りをケアすることが大切ですね。
次に腰椎椎間板ヘルニアへのセルフケアをお伝えします。
①腰椎椎間板ヘルニアを改善させるストレッチ
少し高めの枕、またはクッションを用意して、うつ伏せになります。
次に両肘を軽く立て、腰を逸らせます。
この時、お尻から太ももにかけて激痛がある場合は中止してください。
5秒〜10秒身体をそらし、元に戻します。
これを10回を1セットとし、1日2〜3セット行なって下さい。
②ドローイン
両膝を立てて、仰向けになります。
鼻から息を吸いながらお腹を膨らまし、口をすぼめて息を吐きながらお腹をへこませます。
これを1セット10回とし、痛みが出ない程度に繰り返し行ってください。
当店では、このような症状に対応する効果的な施術を行っております。太ももの裏の痛みが気になる方はぜひお試しください。