アール スプリング、理学療法士の近藤です。
今回は「巻き爪や陥入爪が起こる原因について」お伝えします。
当店のお客様に伺うと、普段足の爪に痛みはないが内側に巻いている、と言われる方が結構いらっしゃいます。
巻き爪は痛みはないか軽症だが、爪が内側に湾曲していく状態をいいます。
それに対し陥入爪は、爪の両端が皮膚に食い込み、炎症が起こって痛みや腫れなどが出ている状態をいいます。

爪は何もしなくても内側に巻いてしまう傾向があり、歩くことで地面からの圧力で爪を広げる力となって爪の形を保っています。

また、巻き爪の多くは親指になりやすいです。
それは指の末梢骨(指先にある爪の土台となる骨)が先細りの形状をしており、親指はこれに対して幅が広いので、骨が支えられない両端が湾曲しやすくなることが原因、と言われています。
それでは巻き爪や陥入爪になる原因についてです。
①環境要因
- 足先の幅の狭い靴など、窮屈な靴を履き続けると、指が圧迫されて上から爪を巻く力が強まります。
- 高齢の方や療養中で足に体重のかかる機会が少ない方や、足の指を地面につけない歩き方(浮き指)の人は、地面から爪を押し上げる力が弱くなり、巻き爪になりやすいです。
- 指の切る時に深爪をすると、爪を下から支える面積が狭くなり、巻き爪や陥入爪になりやすいです。
②遺伝的要因
- 足や爪の形が遺伝することがあります。
③病的要因
- 外反母趾などで指が変形すると、下から爪を押し上げる力が均等にかからず、巻き爪になりやすいです。
- 爪白癬(爪の水虫)や腫瘍によって爪が巻くことがあります。
- 肥満は爪に過剰な負担をかける上、爪の周りの皮膚が盛り上がっていると、爪が食い込んで陥入爪になりやすいです。
いかがでしたか?
該当するものはありましたか?
今回は原因についてお伝えしましたが、次回は対処法(セルフケア)をお伝えします。