アール スプリング、理学療法士の近藤です。
前回のブログで、手首の小指側の痛み(TFCC損傷)について書きましたが、今年は例年より寒さが一段と厳しいせいか、手首全体の痛みを訴えるお客様(特に女性)が増えています。
症状を訴えている方は、



- 手首に負担のかかる美容師の方。
- 長時間のパソコン作業でマウスを使い続けている方。
- 料理など、家事をがんばりすぎている女性の方。
などです。
腱鞘炎は、手の繰り返しの使用による機械的刺激が原因となることが多いです。
腱鞘炎のメカニズムは次の通りです。
手の筋肉は、親指から小指まで細かい筋肉が走っています。
その細かい筋肉が手首のところで腱鞘、と言われる束に覆われています。
他の筋肉でもそうですが、過度に使いすぎることによって筋肉は疲労がたまり、炎症が起こります。
手首で炎症が起こると、腱鞘が肥厚し、その中を通っている手の細かい筋肉が圧迫されます。
そうなると筋肉(腱)の活動が障害され動かしにくくなり、痛みを伴います。
この状態を放置しておくと、親指側が痛くなるドゥ・ケルバン病や親指と中指の関節が痛くなるバネ指、小指側が痛くなるTFCC損傷などの整形外科的疾患につながり、治りが悪くなるので、日ごろからのメンテナンスが大切になります。
次にご自宅でできるセルフケアをお伝えします。
セルフケア
①ほぐす。
- 手の筋肉は、手首から指先につながるものと、肘から指先につながものがあるので、肘の上から指先に向かってほぐします。
- まず、肘の上を反対の手で挟むように揉みほぐし、肘から手首の前腕を反対側の手のひらで圧迫しながら解します。
- 手のひらはグーで圧迫します。
このほぐし方が物足りない方は、反対側の肘を使って体重かけながら圧迫していくと効果があります。
痛いところや気持ちが良いところは疲労が溜まっているので、重点的に行います。
②伸ばす。
- 台の上に指先を自分の体のほうにむけて手をおきます。
- そして、体を後ろに引きながら前腕を伸ばします。
- これを1回10秒、繰り返し行なってみてください。
- 逆に手の甲側の前腕を伸ばしたい場合は、手の置き方を逆にして、同じく自分の体を引きながら伸ばします。
当店では、腱鞘炎予防の施術をしていますので、手首の痛みが気になる方はぜひお試しください。