先日、全身の重だるさやむくみが気になるお客様からご質問をいただきました。

今回はの状態を緩和する方法として「鎖骨下静脈」へのアプローチをご紹介します。
リンパの流れに作用する鎖骨下静脈をほぐす
鎖骨下静脈は、名前の通り鎖骨付近を流れている静脈です。

ここはリンパと大きな関係があります。
足から体幹、腕、顔から老廃物を運んできたリンパは、ここに流れ込むからです。
ということは、この部分が何らかの原因で詰まっていると、流れがせき止められて、むくみや全身の倦怠感、ウィルスや細菌を体内に侵入しやすくさせる原因になります。
この鎖骨下静脈付近が滞りやすい原因として、不良姿勢が考えられます。
日頃デスクワークやスマホなどで長時間前傾姿勢が続き、猫背気味になってる方は要注意。
毎日、長時間圧迫され続けているので、滞りの原因になります。
これを緩和するために、鎖骨リンパマッサージが効果的です。
これは鎖骨の中央付近から肩の方へ向けて、軽く押したり擦ったりして、滞っているリンパを肩のほうに流し込みます。
その状態を緩和する方法の1つとして今回お送りする動画は、
全身からのリンパが流れ込む「鎖骨下静脈」付近を広げるセルフケア「エア背泳ぎ」
ご自宅で気軽にできる内容ですので、ぜひご覧ください。

この動画をお勧めする理由は3つ!
1つ目は鎖骨下静脈付近の筋肉をほぐすことで、全身の循環が良くなり、免疫力アップにつながります。
2つ目はデスクワークなどで前傾姿勢が続くと、気がつかないうちに胸郭が狭くなり、同時に首肩〜背中まわりの筋肉に疲労が溜まります。
その改善にも効果的です。
3つ目は前傾姿勢が長く続くと、肩関節の位置が正常な位置より前にズレて、腕を上げる時に痛みが出る、いわゆる五十肩のような症状の緩和につながります。
ただし、注意点が1つあります。
椅子に座って体をそらしながら行うので、そらしすぎて後ろに倒れないように気をつけましょう。
[エア背泳ぎのやり方]
- まず椅子に座って、背もたれに軽く背中を当てます。
そして、首を軽くそらしながら、プールで背泳ぎするようなイメージで、左右交互に腕を後ろに回します。 - この時、体を後ろにそらせすぎて、倒れないように気をつけましょう。
首を軽くそらしながら、手を左右交互に後ろ回しします。 - この時に意識する点として、肩甲骨を腕と一緒に動かしましょう。
- 肩甲骨も同時に動かすことで、より胸郭が広がりやすくなります。
- また、胸を広げた時に、鎖骨付近の筋肉のつっぱり感を感じた位置で、手のひらを上に向け、親指を外側に繰り返し向けることで、より鎖骨の下がほぐれやすくなります。
- 以上の点をを意識しながら、疲れない程度に繰り返し行いましょう。
「エア背泳ぎ」のメリットは、鎖骨下静脈付近がほぐれて循環が良くなり、免疫力アップにつながります。
また、胸郭が広がって呼吸がしやすくなります。
さらに、肩関節の位置のズレが戻りやすくなります。
ぜひお時間のある時に、お試しください。