こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。
緊急事態宣言による外出自粛が続いてますが、連休明けても継続しそうな気配ですね…。この一年で一番いい時期にどこへも行けないというのは、ホントにストレスが溜まります!ニュージーランドのように早く終息に向かってほしいのもです。 「免疫力」に関するブログを続けていますが、今回は免疫がどこの臓器が関わりが深いのか…、についてお伝えします。
脾臓
それは…、「脾臓(ひぞう)」です。 脾臓は胃の後ろ側にあり、膵臓(すいぞう)と接しています。 大きさは、こぶし大くらい。 恥ずかしがり屋で胃に隠れている割には、人体で最大のリンパ組織と言われるほど、とても重要な働きをしています。

脾臓は、
- 血液中の古くなった赤血球(酸素を運ぶ役割のもの)を破壊する。
- 新しい血液(赤血球)を貯める。
- そして何といっても、体内に入ってくるウィルスなどの病原菌(細菌)と戦う抗体(こうたい)を作る。
という働きがあります。 脾臓が元気で、抗体がたくさん作られると、次々と体内に入ってくるウィルスなどの病原菌を白血球とともに破壊できます。 また、運動をすると、酸素を多く含んだ新しい血液を体内の血管に送り出し、循環がよくなります。 古くなった赤血球を破壊し、新しい赤血球を貯蔵する。そして、免疫力アップにつながる抗体を作る、って良い働きをしていますよね。
これだけ重要な働きをする脾臓ですが、病気になると「脾腫(ひしゅ)」と言われ、腫れて大きくなります。 この原因としては、肝硬変、細菌(ウィルス)や寄生虫の感染による炎症が代表的です。 症状は、左上腹部の腫れと痛み、膨満感、呼吸困難、嘔吐、便秘などです。特にポイントとなるのは、左上腹部の痛み。 お身体の異常を感じたら、消化器科や内科を受診されてください。
次回は、「体内に侵入しようとするウィルス(細菌)を捕まえる第1関門とは?」についてお伝えします。