こんにちは。アールスプリング理学療法士の近藤です。
コロナウィルス対策で「免疫力を上げましょう」という言葉をよく耳にしますが、今回は「免疫の仕組み」についてお伝えします。
「免疫」とは、
コロナウィルスなどの病原体から身体を守るために備わっている仕組みです。 身体の中には、血管に沿うような感じでリンパ管が走っています。
まず、体内に入ってきたウィルスなどの異物に対して血液中にある白血球が消化、分解します。ここで、処理し切れなかった異物に対して、リンパの中にあるリンパ球が異物を特定し、無力化し、破壊するという流れで対処します。
ウィルスなどの異物は「抗原」と言われ多種多様であり、それぞれに対してリンパ球が対処します。そして、リンパ球の一種のB細胞と言われるものが、抗原を捕らえた抗原レセプターを血液中に放出します。 これが「抗体」と言われます。
B細胞は抗体を作り出すと役割を終えますが、一部は生き続け、次に同じウィルスなどの抗原(異物)が侵入した時にすぐに対処できる仕組みになっています。 これは免疫記憶と言われます。
良いリンパの流れが大切
このように今回のコロナウィルスなどの抗原(異物)に対処するには白血球の他にリンパ球が活躍するわけで、そのためには血流とともにリンパの流れを日頃から良くして、体外に異物を排出しやすい状態にしておく必要があります。
そのために、免疫力アップに効果のあるマッサージはこの緊急事態には特にお勧めです。
次回は「感染の仕組みについて」お伝えします。